試験前の最後のエロゲ購入記

エロゲのおかげで理性を保っているといっても過言でない最近の自分であります。もっとも、物語にのめり込み過ぎるので、受験中はできるだけ新作ニュースなど見ないようにしてきました。

それでも、新作ニュースがどうしても気になります。不景気、エロゲ不況、業界縮小など暗いニュースが続いているエロゲ業界でありながら、素晴らしい作品自体は、経済的な全盛期よりずっと増えているのです。ギリシャ文明が奇跡の輝きを見せたのは、絶頂期を過ぎた後の50年間だったと言いますから、それと同じなんですかねえ。

 

そんなわけで、新作の山がどうしても気になってしまって昨日から勉強が手につかなくなってしまいました。そこで、3作だけ予約することにしました。その代わり、あとは試験終了まで一切新作を追わないつもりです。本当に面白そうな作品が多くて選びきれなかったのですが、とりあえず来年5月までの我慢ということで、この3作にしました。

 

『星恋ティンクル』

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大好きな梱枝りこ先生の単独原画。りこ先生の絵は、睫毛一本から非常に繊細で、絵を見ただけで少女の内心が全部読み取れてしまうほどです。エロゲはもともとPCで動かしますので、会話中に眉毛や睫毛や口が動いたりします。それを表情差分というのですが、この『星恋』は表情差分を非常に増やしたそうです。なので、少女たちの揺れ動く内心が、これまでのエロゲ以上に繊細微妙に表現されると思います。梱枝先生の描き分ける何十パターンもの表情差分を見られる。これがどれほど豪華絢爛なことか。これはアニメ(絵師さん本人が一発入魂でアニメの動画を描いているわけではない)や漫画(表情差分がない)では表現できない、エロゲでしか見ることのできない贅沢なのです。シナリオは『星空のメモリア』などで有名ななかひろ先生。

 

 

『あきゆめくくる』

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渡辺僚一先生の単独シナリオ。SFのシリーズもので春、夏と来て、今度は秋です。秋は恋愛が主題だそうです。ただ、恋愛ものといっても渡辺先生のSFですから、まったく油断はできません。シリーズ作は、どれも非常に評判が良いです。僕はまだ『なつくもゆるる』しかやったことがないのですが、渡辺先生のシナリオは、とにかく面白かった。どの一文も魂が入ってて引き締まってるんですね。油断すると、可愛いヒロインの向こう側に、すぐに不穏で不気味な死の足音が聞こえてくる。夏ののんきな入道雲が、なんとなく不穏。その漠然とした不安感の向こう側を覗いてみると……。そんな話でした。今回も絶対に面白いと確信しています。原画の笹井さじ先生やイチリ先生は、透明感のある非常に可愛い絵を描かれます。あいまいな言い方なのですが、絵が物語的というか、一枚絵を見ただけでもワクワクするような、もっと背景を知りたくなるような感じです。特に今回の物語は、落葉の季節。どんな絵を見せてくださるのか、とても楽しみです。

 

 

そして、昨日の深夜、彗星のごとく発表された『しゅがてん!』

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しらたま先生単独原画作品。しらたま先生の作品は、すでにいくつかあるのですが、やはり、こういうおとぎの国、夢の国のような物語こそ、先生の絵には合っていると思います。梱枝りこ先生もしらたま先生も女流絵師さんなのですが、これほどまでに可愛い絵を描く先生方が18禁のエロゲを描き続けてくれることは、おそらく世界的にみれば奇跡に等しいでしょう。本当にありがたいことです。シナリオは、さかき傘先生で、私はまだ先生の作品を拝見したことはないのですが、どの作品も非常に評価の高い先生です。

 

 

以上、3本でした。予約も完了し、これで心置きなく勉強に集中できると思います~。